会社に毎日通いながら、あくせく働いていた時期に適応障害を診断されました。
なぜ適応障害になったのか、当時の心境などを記載したいと思いますので、興味のある方は読んでいってください!
※適応障害当時の話なので少し暗い内容かもしれません。暗いのが嫌な人は飛ばしてください。(少し長めです。)
適応障害になった時の自分
とにかく必死に働く日々を続けていました。
プロジェクトでリーダーを任せられるようになり、昇進して部下を持つようにもなり、責任もある中「結果を残さないと」というような気持ちが大きく、とにかく必死でした。
少し苦手な人がいたり、人間関係でもストレスになる部分が多かったと思います。
当時、とあるプロジェクトを成功に導いたメンバーとして、私は会社から高く評価されていました。その甲斐あってか、会社としては割と早い年次で昇進させてもらえました。
会社からの評価もあって余計に「頑張らないと」という気持ちになっていたと思います。
そんなある日、家に帰って玄関に入った瞬間、心が空っぽになって勝手に涙がこぼれました。
玄関でただただ泣いていたので、旦那さんを心配させてしまいました。
会社に行くと仕事モードに入るのか、つらい気持ちがあっても特に何もないように振舞えるんですが、家に帰ると仕事モードがオフになって、ほとんど何もできなくなっていました。この日はついに耐え切れず涙を流してしまったんだろうなと思います。
病院を進められる
もともと働きづめだったのを知っていて、「今の会社で働き続けるか、考えた方がいい。」と言ってくれていた旦那さん。
と、心療内科の受診を進められました。
正直最初は行きたくなかったです。
そんな会社の同僚の言葉が頭をよぎったからです。
少し体育会系寄りな会社だったので、頑張れない人に対しては厳しいところがありました。
心療内科に行って、そのまま休職/退職していった人に対して、「あのくらいの仕事しかしていないのに…」と言っているのも聞いたことがあります。
私も自分の身に起きるまでは、
と、思っていました。
なので、病院に行かずに自分で何とかしないといけないというマインドがあり、病院に行くのは抵抗がありました。
今思えば、会社の雰囲気に浸ってそういったマインドに流れて行ってしまったんでしょうね。
あとは、心療内科というモノ自体に少し抵抗がありました。
普通の人は関わらないような少し行きづらいところ、といったイメージも私の中でありました。
病院に行く
しばらく病院に行くことを選択せず生活を続けていたのですが、症状は悪くなる一方。
朝起きると動悸が止まらなくなる。
家に帰ると言葉を発さず、首を縦に振るか横に振るかで会話をする。
土日になると家から出たくなくなる。
旦那さんが無理やり外に連れ出しても「帰りたい」と言ってすぐ家に戻る。
そんな生活が続きました。
旦那さんに引っ張られて、とうとう心療内科に行きました。
と、言われてまさかの診察してもらえなかったんですけどね。
その日はドーナッツを食べて帰りました。
初回の失敗を経て、後日別の病院で予約が取れそうなところに事前予約の末一人で行きました。
初診
平日しかやっていない病院だったので、無理やり午前休を取って一人で病院へ。
仕事以外で人と話をするのが億劫になっていたので、病院で症状を話すことすら嫌で、初診の日は本当に行きたくない気持ちでいっぱいでした。
なかなかうまく話せなかった記憶がありますが、先生からの質問に何度か受け答えしながらなんとかやり取りしていったのは覚えています。
※どういった内容を話したか、細かいことはあまり覚えていないのが実情です。
旦那さんからも「適応障害とかだと思うよ」と言われていたので、先生から診断結果を聞いた時「あーやっぱりそうなんだ。」という感じでした。
この時点では、仕事の関係者に自分がこういった状況になっていることを知られたくなかったので、薬で何とかしのぐ選択をしました。ここから月一くらいで病院には通っていました。
適応障害
そんなこんなで、適応障害に向き合うことになりました。
病院が良かったのか、薬が効いたのか、定かではないですが、病院に通い始めてから少しずつ良くなっていきました。
家でも喋れるようになったり、休日外に出かけてみたりするように少しずつなりました。
躁鬱のアップダウンは相変わらずあったものの、ましになりました。
「心がきつい時は、心療内科や心療系の薬がいいよ!」とは必ずしも言えないと思ってます。
心療内科に行ってみて、適応障害をはっきり診断されたこと、精神安定剤を飲んで不安定な心を落ち着かせることができたのは個人的には良かったと思っています。
ただ、最終的には自分の中で原因と向き合ったり今後の人生や仕事の在り方を考えたりしながら、自己解決していかないと根本的な治療にはならないと実感しています。
結局病院に何回通っても、先生の話を聞いても、納得できる答えをもらえなかったなというのが個人的な感想です。
自分の伝え方の問題もあると思いますが、「私に対してというより、一般的な適応障害への診断をされている」と感じていました。
なので、最後の方はほぼ薬だけもらいに行ってました。
一人一人状況も性格も違うので、先生もすべてのことに回答できるわけではありません。心は目に見えないので、お医者さんでも確実な答えはありません。
病院や薬にすがって、自分の中の考え方を変えずに生きていたら、治るものも治らないし、治っても再発してしまうと思います。
病院や薬は本当につらい時の最初の一歩として利用して、落ち着いてきたら自分としての在り方を考えるのが一番の処方箋です。
今の私は病院には通っていません。
自分の心と向き合った結果、「会社を辞める」という選択肢を取って新たな道を進んでいるので。
退職をきっかけに考え方も大きく変わりました。
「仕事」が自分の中の比重で大きかったものが「プライベート」が多い比重で考えるようになりました。
完治しているか目には見えないのでわかりませんが、朝の動悸や家に帰って泣いてしまう、外出したくなくなるなどの症状は少なくとも出ていないです。
「考え方を変えて人生楽しくなった」とまでは言いませんが、「考え方を変えて少し生きやすくなった」という感じです。
皆さまも自分に無理せず。
時には立ち止まって考えてみることも大事です。