「最後は会ってさよならをしよう」という本を読了したので、感想などを簡単にまとめたいと思います。
興味のある方は読んでいってください!
作品紹介
今回読んだ本はこちらです。
タイトル | 最後は会ってさよならをしよう |
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作者 | 神田澪 さん |
出版社 | KADOKAWA ※私はkindleで読みました。(kindleunlimitedの対象です。) |
ジャンル | 超短編小説 |
ページ数 | 280ページ ※kindle電子書籍版でのページ数のため単行本とズレる可能性があります。 |
kindleunlimitedの対象作品の中から表紙に惹かれて読みました。
「超短編」とジャンルに書いている通り、140文字以内の短編がずらりと並んだ作品になります。
私の感想などはこのブログにも記載しますが、作品自体が気になる方は以下からチェックしてみてください。
作品内容
この本は、超短編集です。
140文字以内に収まるめちゃくちゃ短い短編がいくつも並んだ作品になります。
文字数が少ないので、各短編の登場人物の名前も書かれていません。
ですが、それぞれの短編に色があり、情景を思い浮かべられる作品になっています。
140文字以内であるのは、Twitter(現X)の文字数制限が140文字だからです。
「本を読みたいとは思っているけれど忙しい」「疲れていると長文を読むのがつらい」
そういった方でも手軽に読めるよう、出版された作品だそうです。
簡単読書感想文
読みやすさ:★★★★★
想像力:★★★★☆
超短編という事で読みやすいのはもちろん、内容に関しても想像力を掻き立てられるものばかりで魅力あふれる作品でした。
この作品のすごいと感じた部分を以下にまとめたいと思います。
140文字表現の幅広さ
表紙に惹かれて本を開いたので、この作品が超短編集だとは知らずに読み始めました。
140文字の超短編が集められた作品と知って「140文字で作品が創れるのか?!すごい!」と思ったのが最初です。
個人的に文章を短くまとめるのが得意ではないので、こういった作品と知ってますます惹かれました。
読み進めると、どの超短編も魅力的なものでした。
140文字という少ない字数の中、1つ1つの物語に色が感じられます。
名前もわからない登場人物たちの些細なやり取りが、私たちの日常にありそうなものであったり、近未来的なお話があったり。様々な色の作品があるので、読んでいて飽きが来なかったです。
140文字なので、1ページで1つのお話が完結します。
本の冒頭も記載がありますが、好きなページをパッと開いて読んでみても良いし、寝る前に1篇ずつ読み進めても良い作品です。
私は全作品をザーッと1日で読んでしましましたが、1作品読んで考察しながら読み進めるのも良いなと思いました。
最後の1行まで展開が分からない
140文字を読み進めて、途中までは幸せな物語だと思っていたのに、最後の1行で悲しい物語だったのだと気づかされる作品が多々ありました。逆も然りです。
こんな短い中で、どんでん返しを起こせるとは..
圧巻です。
想像力を掻き立てられる
140文字という短い物語だからこそ、書かれていない部分が多いです。
そこが逆に、読み手の想像力を掻き立てるようにできていると感じました。
どの作品も日常生活の一部を切り取ったものばかりです。
その1シーンの前、この人達はどのようなやり取りをしていたのか、この後はどうなっていくのか、など1つの作品から何通りも想像できます。
前後につながる文面も含まれており、より想像力を掻き立てます。
最後に
超短編集なので、どの方にもオススメできる作品です。
140文字の超短編が続いた後、もう少し長い短編、中編も載っています。
短編や中編も含めて読み応えのある作品ですので、気になった方はぜひ読んでみてください!