適応障害 治した私/支えた私

「適応障害 治した私/支えた私」という漫画を読了したので、あらすじや感想など簡単にまとめたいと思います。
興味のある方は読んでいってください!

作品紹介

今回読んだ漫画はこちらです。

タイトル 適応障害 治した私/支えた私
作者 乃樹愛 さん
出版社 電子書籍になります
※私はkindleで読みました。(kindleunlimitedの対象です。)
ジャンル コミックエッセイ

自分が適応障害だったので、他の方の実体験など読んでみたいと思って読みました。
適応障害の経験談がまとめられたエッセイになります。
私の感想などはこのブログにも記載しますが、作品自体が気になる方は以下からチェックしてみてください。

作品内容

作者の乃樹愛さん自身も適応障害になったことがあるとのことで、「なんで私が適応障害!?」という漫画も出されています。
作者の経験談はそちらに書かれているようですが、こちらの漫画では乃樹愛さんの読者で適応障害になった方何名かの経験談がまとめられています。

タイトルの通り、適応障害になった方の経験談はもちろん、身近な方で適応障害になられた方を支えた側の経験談も書かれている作品になります。

簡単読書感想文

読みやすさ:★★★★☆
適応障害への理解:★★★★★

適応障害になった方の経験談を読んで、共感する部分も多かったです。

適応障害にも様々なパターンがあります。
私が経験したことのない症状のお話もありましたし、私と似たような性格で適応障害になられた方のお話もありました。
自分が経験していないことは実際に聞かないとわからないこともあるので、この本を読んで適応障害について知見が広がりました。
共感できる部分に関しては「私だけじゃないんだ。」と安心できました。

本編以外で、各章の末尾に適応障害について一言コメントが並べられたページもあります。
本編ほど詳しくは書かれていませんが、適応障害になった理由や適応障害で辛かったことなどたくさんのコメントが載っています。
一言コメントの中で共感するモノもありますし、力になるコメントもありました。

たくさんの症例が載っているので、適応障害についてよく知ることができる一冊だと思います。

適応障害の方には「自分だけじゃない。仲間がいる。」と思える作品です。
身近に適応障害になられた方がいる方には「こういう形で接してあげるのが良いのかも。」と参考になる作品です。
適応障害を知らない方には「こういった原因でなってしまうんだ。こういった症状がでるのか。」と知見を広げられる作品です。

作品を読んで共感したこと

自分も適応障害だったので、作中に共感できるポイントが何か所もありました。
その中でいくつかピックアップしたいと思います。

どうしたら死ねるのかを考えてしまう

「どうしたら死ねるのか」と希死概念を持ってしまう人は適応障害の方に多いんだなと思いました。
以前の記事にも書きましたが、私も「不慮の事故で仕事ができない状態になればいい」と毎日思っていました。
今の状況から楽に抜け出したいと考えるのは同じです。

この苦しい状況がこのまま続くのであれば、自分がここからいなくなるしか道はない

こんな風に考えてしまうんですね。
正常な思考でいる時は、別の場所に行けばいいとか、嫌なことは言えばいいとか他の考えも浮かぶんですが、心が落ち込んでしまっているので、「自分がここからいなくなる」以外のことが考えられなくなってしまうんですよね。

趣味・好きなことへの関心が薄れる

これも、いくつかの経験談に書かれていました。
好きで自分がやっていたことが苦痛になったり、嫌になってしまったりするんですよね。
私も適応障害になった時、趣味だったダンスに行きたくないと思ってしまって、全くレッスンに参加できませんでした。
一番ひどい時は音楽を聴いたり、本や漫画を読むこともできませんでした。
心が疲れてしまって、自分の好きなことにも目を向けられなくなってしまうんです。

仕事から引きはがされて落ち込む

真面目に頑張ってきた人が適応障害になりやすいです。
適応障害は、原因となるものから離れると治ることが多いので、診断されると原因となるモノから離されます。
私の場合仕事が原因だったので、仕事関係の人に適応障害のことを伝えた時はすぐに仕事から引きはがされました。
治療のためなので、私を想ってやってくれていることなのですが、自分がやってきたことをすべて取り上げられてしまったと思うんですね。

同じような症例が書かれていたので、共感しました。

私の今までの実績が..私を置き去りにして他の人のところへ行ってしまった..

こんな風に思っていました。
取り上げられるのが嫌で、適応障害のことをしばらく隠してもいました。その結果悪化しました。

真面目だから同じように思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、適応障害を治すことに目を向けて歩んでいった方が幸せになれるはずです。
私もプライドとか捨てて、治療に専念したので。

少しでもできたことがあれば自分をほめる

「適応障害を治して以降取り組んでいること・生活の変化」というコメントの中にありました。
少しでも何か出来たことがあれば「それは良いことだ」と言い聞かせる。
私もこれは実践しています。

今日は掃除、洗濯、皿洗いまでした。偉い!
偉い!
今日は心が疲れてしまったから、休息と思ってゲームを楽しんだ。偉い!
偉い!

こんな感じで、我が家は旦那さんに報告形式で言ってます。
なんてことないことでも、自分の行動は自分のためになっているからいいんだよ。と褒めてあげることで心が少しずつ上を向きます。

最後に

私もこのブログで適応障害について書いていますが、本や漫画で発信していらっしゃる方もいます。
実際に自分がならないと読んでみようと思わない方が多いのかなと思いますが、少しでも気になった方がいたら読んでみてほしい一冊です。
このエッセイは漫画で読みやすいので、適応障害になられた方はもちろん、そうでない方にもおすすめできる作品です!

少しでも適応障害についての知見が広まりますように。
「なんで私が適応障害!?」も読みたいなと思いました!
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